ブラック・クランズマン

監督:スパイク・リー

潜入物としてもまあまあ面白かったが、そのこと自体スパイク・リーは興味ない。一貫して主張したいのは差別への怒り。こういう自虐的な描き方は黒人監督しかできないだろう。これを観てもこの根深い問題は一生解決しないだろうなという思いしかない。白人はホワイトパワーと叫び、黒人はブラックパワーと叫ぶ。何だかどっちも変わらない。白人だけでなく、黒人に対してもどこか辛辣であった。70年代の風俗や音楽はよかった。