2015-06-01から1ヶ月間の記事一覧

娘・妻・母

監督:成瀬巳喜男近頃はこういう大家族が減ってきた。当時の日本の生活形態が見えて興味深い。ただひとつの家にこれだけの人間が住むといろいろとめんどくさいだろうな。終盤は家を手放すような事態になり、母親をどうするかという話に発展。いくら家族でも…

豪姫

監督:勅使河原宏豪姫自体にさほどドラマ性がない。むしろウスの方が影の主役と言える。まあとにかくこの映画は宮沢りえがすべて。少女時代の演技にちょっと不安を感じたが、大人時代での変わりようにびっくりした。怪我したウスを手当てする時のあの白い肌…

華麗なる激情

監督:キャロル・リードミケランジェロが有名な天井画を描いた時代の話。重厚さはあるし、あの天井画ができた歴史の一編をのぞけるし、それなりに見応えはあるにはあるのだが、いまひとつドラマとしての大きな事件がなく、ヘストンとレックス・ハリソンがあ…

ポンペイ

監督:ポール・W・S・アンダーソンなんにも残らないが、エンターテイメントとしては合格。キット・ハリントンは今後注目されるのかな?。しかしエミリー・ブラウニングは随分とブスになったなあ。。。

幕末高校生

監督:李闘士男糞つまらない。タイムトラベルという好きなジャンルだが、よくこのジャンルでこれだけつまらなくできるもんだ。キャラクターに魅力ない。幕末の設定も面白くない。石原さとみの無駄使い。

そのときは彼によろしく

監督:平川雄一朗悪くはない。純愛映画として、しっかり泣けるしツボは心得ている。ただ終盤のダラダラ感が気になった。終わるようで終わらない話に途中まで良かった空気に水を差している。純愛映画なのでこの終わり方でもいいのだが、いっそのことグダグダ…

アクト・オブ・キリング

監督:ジョシュア・オッペンハイマーなんか想像していたものと全然違った。もっと硬派で重く深刻な映画かと思っていたら、どうも虐殺した当事者が淡々と人生を送っているだけ、なにか拍子抜けした気分だ。終始のらりくらりとした作風に、所々で眠ってしまい…

ザ・ホスト 美しき侵略者

監督:アンドリュー・ニコル監督はアンドリュー・ニコルだったか。ちょっと「寄生獣」のようなものを想像してたけど、随分マイルドだし、世界観がややチープかな。あまり戦ってる感が薄いし、生存するための危機感も弱い。終盤は面白くはなってきたけど、全…

やさしい本泥棒

監督:ブライアン・パーシヴァル悪い映画ではない。ナチス政権下のドイツの話だが、ユダヤ人ではないため同じ少女を扱った「アンネの日記」とは危機感が違う。また核になるエピソードがないので、今一つ心に響くものはなかった。まあ主役の少女はがんばった…

複製された男

監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴドッペルゲンガー物。自分と瓜二つの人間を発見したことへの恐怖と興味。ハリウッドならもっとノーテンキに撮りそうだが、静かにそしてちょっと黄色がかった映像でじわじわと肉迫していき楽しめた。タランチュラはなにを暗示して…

愛の渦

監督:三浦大輔なにか見てはいけないものを見た気分。そしてその異空間に除々に慣れていく人間の順応性。ヤルまでの緊張感、そして連帯感が生まれ、敵意が生まれてくる。短い時間の中で大袈裟だが人間という生き物の本能的なものを見せられた気がする。朝日…

陽なたのアオシグレ

監督:石田祐康話が全く面白くないし、わくわくするようなこともない。演出が平凡でこれではただのスピッツのミュージックビデオでしかない。ちょっと期待したんだけど、ダメだこりゃ。。。

グレート・ビューティー/追憶のローマ

監督:パオロ・ソレンティーノうーんつまらん。幻想的なローマの風景は魅力だが、大したストーリーもなく老人がただローマを彷徨ってるだけでは退屈。まるでフェリーニの映画のようで、今時こういうのをやられてもねえ。。。ソレンティーノはやっぱり苦手か…

お吟さま

監督:田中絹代田中絹代が監督ということで観てみる。静かながら力強さを持ち、時代に抵抗したお吟さまの強さに田中絹代は惹かれ、ある意味自分と重ね合わせて監督したのかなあ。とても丁寧な作りだし悪い出来ではない。田中絹代がこれだけのものを撮ったこ…

東京少女

監督:小中和哉明治時代と現代がケイタイで繋がるというタイムトラベル的ファンタジー。うん悪くない。夏帆のアイドル映画としてはいい部類だと思う。でもありがちではあるけど。それでも展開やオチもしっかりとしてるので気軽に楽しめはする。夏帆17歳若…

明日に処刑を…

監督:マーティン・スコセッシM・スコセッシの長篇デビュー作。ようやく観れた。まあスコセッシ版「俺たちに明日はない」と言ったとこか。バーバラ・ハーシーが初々しい。そして結構エロい体してる。デヴィッド・キャラダインも労働者役にはうってつけだっ…

ドロップ

監督:横井健司まあ悪くはない。ちゃんと青春してるし、なにより黒川芽以が可愛い。ムチムチで最高。ただやけに元彼だ元カノだ三角関係だと嫉妬とか人間関係が結構ネチネチしていて疲れる。まあでも黒川芽以がすべて。

パークランド ケネディ暗殺、真実の4日間

監督:ピーター・ランデズマン事件の真相というよりは、そこに関わった人達の話。あの有名な暗殺シーンをカメラに収めた人物だったり、ケネディを手術した病院の人たちだったり、オズワルドの兄だったり。悪くないんだけど、真面目すぎるし、再現VTR的な…

キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー

監督:アンソニー・ルッソ、ジョー・ルッソアメコミものにあんまり興味ないし、前作もイマイチだったので期待してなかったけど、これが結構面白かった。ひたすらアクションに特化した作りなのが成功した要因。それとクリス・エヴァンスだけではどうも花がな…

秘剣

監督:稲垣浩悪くはない。確かに味のある時代劇ではあるのだが、正直長さを感じた。中盤辺りが冗長で、もっとコンパクトにできなかったのか。松本幸四郎は血気盛んで不器用なキャラで少々暑苦しい。それよりも長門裕之の好演がでかい。宮本武蔵の月形龍之介…

ブロークン・アイデンティティ

監督:ダビド・ルイス死刑囚やクローン臓器など、まあどっかで観たことあるようなものばかりで謎めいた雰囲気は醸し出してるが、いまひとつ面白味がない。真相も特に驚くものでなく、その事件を主人公は気付いても良さそうなのだが。。。まあ普通の出来。

アクロス・ザ・ユニバース

監督:ジュリー・テイモアこれはずるい。やはりビートルズは偉大だ。そしてビートルズだからこそ成立した作品で、有名な楽曲を聞かされれば心躍るのも仕方がない。ただちょっと長いかなとは思ったが、終盤の“ヘイジュード”からの”All You Need Is Love”で細…

八つ墓村

監督:野村芳太郎原作は横溝正史。横溝正史特有の日本の古い集落の閉塞感や血塗られた歴史をサスペンスに仕立て予想以上に楽しめた。金田一も石坂浩二のより渥美清の普通な感じの方がいい。最初は人間関係が分かり辛く、入り込むまで時間がかかったが、廻り…

スティーヴン・キング ファミリー・シークレット

監督:ピーター・アスキン原作脚本スティーヴン・キング。愛する夫が連続殺人鬼だったという話。短編を長編にした感じなので、悪くはないがこの程度では物足りない。「世にも奇妙な物語」の一編ぐらいでちょうどいい話。

捨てがたき人々

監督:榊英雄なんか日本映画ってこんな感じのばっかだな。アクションやCG物がショボイからこういうドラマに力を入れるのはいいんだけど。。。田舎はやることないからセックスするしかないのかなあ。顔にあざのある女の三輪ひとみが良かった。いい脱ぎっぷ…

パイオニア

監督:エーリク・ショルビャルグ80年代のノルウェーの石油パイプライン設置の実話を基にしたサスペンス。ほんとに実話かよコレ。アメリカが影で殺人未遂みたいなことしてるし、かなりアメリカを胡散臭く描き、アメリカ批判にも見える。こういう巨大な事業は…

修羅桜

監督:大曾根辰保 原作は江戸川乱歩ほか。松竹映画製作3,000本記念作。勧善懲悪なシンプルだけど堂々の超大作で、意外と見応えあった。金強奪から日本転覆へと話が拡大する流れもいいし、キャラクターが多彩で面白い。キリシタン娘の桑野みゆきが可愛かった…

他人の顔

監督:勅使河原宏安部公房(原作・脚本)、勅使河原コンビ再び。不条理劇なんだが、不条理感がいつもより薄い。要は整形手術となんら変わりなく、顔を変えることによる人間の深層心理などの理屈をこねているだけで、なんらよくある話の域を出ない。ただ終盤…

ラブ・パンチ

監督:ジョエル・ホプキンスまあ平凡な大人のラブコメだね。ピアース・ブロスナンとエマ・トンプソンはベテランのコメディセンスは見せていたけどね。後半のドタバタ劇が低俗な作風に変えてしまった。。。

エヴァの告白

監督:ジェームズ・グレイ1920年代のニューヨークの移民や当時の風俗など、時代を写す映像が美しくとても雰囲気を感じる。その中で必死に生き抜いた女性に焦点を当てたまさにマリオン・コティヤール劇場になっている。ホアキン・フェニックスも複雑な役…