娘・妻・母

監督:成瀬巳喜男

近頃はこういう大家族が減ってきた。当時の日本の生活形態が見えて興味深い。ただひとつの家にこれだけの人間が住むといろいろとめんどくさいだろうな。終盤は家を手放すような事態になり、母親をどうするかという話に発展。いくら家族でも母親の前でどうするか話し合うのはいかがなものか。高齢化社会の今の日本に通ずる問題である。映画の最後、三益愛子が公園で一度帰ろうとするが、戻り子供を抱き上げるラストシーンが見事。