ヘイトフル・エイト

監督:クエンティン・タランティーノ

西部劇版「レザボア・ドッグス」。タランティーノの強みでもある会話だが、これは諸刃の剣で長すぎると映画の勢いが停滞する。前半はまさに無駄に長い会話と変化のない画面に眠くなってきたが、ようやく中盤本領発揮しだす。「パルプフィクション」風な時間軸のいじくり、ティム・ロスマイケル・マドセンなど昔馴染み顔、バイオレンスと原点回帰な作風がうれしかった。そしてなんといってもモリコーネの音楽が最高。オープニングは本当に痺れた。モリコーネ節全開で、この曲がなかったらこの映画どうなってたことやら。オスカー受賞に涙。