不信のとき

監督:今井正

これは非常に面白い。ニール・ラビュートの悪巧み映画のような恐さがある。妻と愛人の二重生活をスリリングに描き、両方に子供が出来てしまい次第に騙しに限界が来てついにバレる。そして妻と愛人の直接対決、これがまた怖い。そこで明かされる真相がまた恐ろしい。皆が嘘をつき一体真相はどこにあるのか。そして女の恐さを存分に表している。豹変する若尾文子も怖いし、美しい妻の岡田茉莉子の嘘も残酷だ。真実は闇の中だが、普通に考えれば二人の子供は自分の子じゃないんだから。。。脚本も相当練られている。ラストの笑みは何を意味するのか。