さよなら、クロ

監督:松岡錠司

動物と子供には敵わないという典型。60年代〜70年代の日本の学校の姿にもどこか懐かしさを感じる。堅苦しくなった現代とは違う、どこか大らかだった時代の古き良き時代への賛歌。映画館の「卒業」から「ロッキー」に変わる時代の変化もにやりとさせられた。妻夫木聡の誠実な演技もよかったし、伊藤歩もいい女優だ。塩見三省、井川比佐志らベテランの味のある演技、そしてクロの好演も忘れてはならない。