裸の重役

監督:千葉泰樹

良作。古き良き日本映画。60年代の日本のサラリーマンの姿がここにある。部下を怒鳴りつけたり、愛人囲ったりと今の時代と違う日本の社会が見えてくる。そしてサラリーマンの悲哀を感じさせる。やっぱり森繁久彌って凄いんだな。なんか平凡な風貌だけど、演技力は素晴らしい。脇役たちもいい。宮口精二の悲哀、草笛光子の美しさ、そしてあの娘の婚約者は児玉清だったのか。若い。いやあとにかくしっとりとして、大きなことは起きないけど、どこか引き込まれる逸品であった。