結婚相談

監督:中平康

普通のお見合い映画かなと思っていたら、相当奇妙な映画で少しフィルムノワール的な味もあり結構面白い。うぶな女主人公が結婚相談所に通い出してから、結構残酷な目に合わされ、騙され、人間の裏の顔が恐い。下手に出ていた沢村貞子の豹変ぶりもあれだが、なぜいつの間に主人公は相談所の社員みたいな扱いになってんだ?。騙されたのになぜか罰を受け、それが変人と一夜の相手をするという、ちょっとホラーチックになり話の転がり具合が予測不能すぎる。お見合いを断られた理由に、30になっても結婚できないのは本人かその家族に問題ありなんて台詞があり、当時(1965年)の独身女性に対する日本の価値観が良い悪いは別にして見えた気がした。