笑いながら泣きやがれ

監督:ジャスティン・モロニコフ

スタンダップコメディアンのお笑い生活ぐらいの映画かと思ったら、後半壮絶な展開を見せ、意外な面白さあり。芸人という設定が、より終盤に哀しみを感じさせる。胡散臭い旧友との再会から、送別会辺りから別の扉が開かれ、予想外の復讐劇にどこか「オールドボーイ」をちと思い出した。小太りのコメディアン役、スティーヴン・マッコールがいい。芸人って難しい役だし、実は何も気付いていなかった男という可哀想な奴。旧友は危ない奴だが、実は被害者だし、二人の士官学校時代の教官がボケ老人なんだが、コイツがとんでもない悪魔だった。この老人の演技力がとにかく凄かった。脚本はとても練られているし、この監督なかなか才能ありそうだ。今後に期待。