亀も空を飛ぶ

監督:バフマン・ゴバディ

イラク映画。ほぼ登場人物が子供たちによる映画。しかし出てくる子供たちはほとんど五体満足ではない。片足がなかったり、両手がなかったり、目が見えなかったりとそんな光景があたりまえにある。そして彼らは生きるために働かされている。地雷を撤去する仕事だ。そういう環境に生まれた子供たちに逃げ場はない。もうやるしかないのだ。大人が勝手に始めた戦争に子供はよく理解できないまま付き合わされる。何とも酷い現実だが、その中でも必死で生きてる子供たちの姿にはいろいろ考えさせられるものがあった。一見軟弱そうなメガネのサテライト少年の強さには心打たれた。