夜明けの祈り

監督:アンヌ・フォンテーヌ

第二次世界大戦直後のポーランド修道院の話。そういう時代だったとはいえ、とてもやるせない。逃げ場がなく、男たちの餌食になってしまう。神にすがるもそこに救いはない。弱い者たちが襲われ、妊娠までさせられ、しかも修道女、外に知られてはいけないしでもう八方ふさがりの残酷さ。居た堪れない気持ちになった。それでも生まれた子供たちへの眼差しは愛に溢れていた。悲惨な話ではあるが、最後は女性の愛に美しさすらあった。