帝銀事件 死刑囚

監督:熊井啓

戦後最大の犯罪事件のひとつ、帝銀事件を追った社会派サスペンス。警察視点で事件を追うのではなく、ジャーナリストの目を通して描いているせいか、犯人探しよりもジャーナリズムのあり方を問う作り。しかし戦後間もない時代に、こんな事件があったとは。GHQ統治下という戦後の混乱した時代、そして警察組織の未熟さや閉塞感など、いろんな要素がこの事件を引き起こしたのではないだろうか。そして本当に平沢は真犯人だったのだろうか。警察の体質は、いつの時代でも変わらない。。。