東のエデン 劇場版 I The King of Eden / 劇場版 II Paradise Lost

監督:神山健治

TV版を観てないと、何が何だか分からないので、まあファン向けの作品だね。基本的に、この作品はニート達への応援歌だと思う。戦後から今の日本が形成されるのに伴った、歪みをエンターテインメントに上手く落とし込んでいて、記憶喪失やセレソンなど多くの謎を絡めたTVシリーズは良かったんだけど、映画版は大風呂敷を広げすぎて、そもそもの目的自体もよく分からなくなって、多少ぐだぐだ感は否めない。設定自体は面白かったのだが、段々携帯電話が神のようなものになり、荒唐無稽度がどんどん高くなってしまったのも、どうなの。。。終盤の説教臭さも正直余計だが、東のエデンのメンバーたちなど、キャラクターたちには愛着があるので、まあ映画版は微妙なとこはあるが、TV込みで考えれば、なかなかのアニメではあった。