ブタがいた教室

監督:前田哲

”自分が育てたペットを食べれるか”という動物を殺さなければ生きていけないという現実と、自分たちが育てた動物を殺せるかという議論は、誰でも小さい時考えたことがあるのではないか。これはその命の大切さというテーマを、子供たちが身をもって感じたドキュメンタリー風なドラマ。なにより子供たちの演技がリアルで、実際に演じている子供たち自身がテーマに向き合ったこその演技ではないか。リアルな芝居のおかげかこの物語にすんなり入り込め、自分自身もこのテーマを考える生徒の一員になった気がする。また最終的な決断も安易なものにしなくてよかったのではないか。映画でも言っているが、どれが正解などないのだ。