ひろしま

監督:関川秀雄

この映画の存在すら知らなかった。原爆投下の8年後にこんな映画が作られていたとは。観ていて悲しくなった。戦争、原爆の悲惨さを痛切に訴えている。再現ぶりがリアルで特に大勢の被害にあった女児たちが階段を下りて逃げるシーンが実際の映像かと思うぐらいリアル。原爆による様々な考察も随所に見れた。白人ではないという人種差別的な命の価値、原爆症や白血球の減少、放射能によって広島には住めるのか、食べ物は等々。絶望の中、やはり子供たちの無邪気さは救いなのかもしれない。日本人は観るべき映画である。たかだか70年以上前に何があったのか。