告発のとき

監督:ポール・ハギス

ミステリーとしてのエンタメ性と社会派ドラマとのバランスを取りながら戦争の闇をあぶり出している。物事を一つ一つ積み重ねていき真相に迫る過程が、じっくりと腰をすえて撮っていて静かながらも力強い。ありきたりな戦争物に終わらせていないのは編集が上手いのが原因ではないか。また深刻な問題だが、多少救いのある終わりに深い余韻を残している。この映画や「クラッシュ」を見るとポール・ハギスは監督としてもっと評価されてもいいのでは。。。トミー・リー・ジョーンズの終始苦虫を噛みつぶしたような顔が印象的だ。