2024-03-08から1日間の記事一覧

三文役者

監督:新藤兼人 殿山泰司の伝記。なぜこの名バイプレイヤーに焦点を当てたのか。伝記というよりは新藤監督の個人的感情で作ったような側面を感じる。竹中直人は似てないけど喋り方などで本人に近づけていた。回想で中学生もやってたけど、それさすがに無理あ…

修羅

監督:松本俊夫 撮影や編集が独特で、この時代では新しさを感じる。まあ復讐物なんだけど、ねちっこくてそれでいて練られている。モノクロの映像美と舞台劇のような映画。中村賀津雄と三条泰子と唐十郎の三者の紆余曲折の地獄巡り。ちょっと長さを感じたし、…

真昼の暗黒

監督:今井正 実際の事件(八海事件)をベースにしている。冤罪事件で警察の横暴が描かれている。一番問題なのは警察は間違えられないという幻想だ。警察だって間違える。しかし起訴したら必ず有罪にしなければいけないような空気がある。間違えてもそのまま…

最低

監督:今泉力哉 まあ面白いっちゃ面白いけど、やってることはいつもと変わらない。男女関係のもつれとか四角関係とか複雑に絡めるのはいつものパターン。盗撮とかもなんかどっかで見たような感じ。芹澤興人がこんなモテモテ男なのは中々ないのでは。あの中で…

鬼婆

監督:新藤兼人 いやあ凄い。なんかむき出しの映画だった。ほぼ3人だけの映画だけど、そのパワーが原始的でそれでいて話も練られている。モノクロの映像と草原に覆われた島での人間の欲のぶつかり合い。乙羽信子が鬼婆だった。普通に裸でうろついている。佐…