修羅

監督:松本俊夫

撮影や編集が独特で、この時代では新しさを感じる。まあ復讐物なんだけど、ねちっこくてそれでいて練られている。モノクロの映像美と舞台劇のような映画。中村賀津雄と三条泰子と唐十郎三者の紆余曲折の地獄巡り。ちょっと長さを感じたし、やや説明不足というか、こっちの集中力の問題でもあるが、分かりやすければ尚よかった。でもこの複雑な怪奇譚はもっと評価されてもいい。