深夜復讐便

監督:ジュールス・ダッシン

中々のノワール。まず林檎を運ぶトラック野郎というこの職業が映画としてめずらしい。青果物の流通のやり取りにノワールをくっつけるセンスがよい。「恐怖の報酬」を思わせるトラックのサスペンスとしても面白い。途中で修理中にトラックに押しつぶされそうになるとこもよい。そして悪役のリー・J・コッブがきちんと悪くて憎さが伝わってきた。個人的にはもっとぶちのめしてもよかった。