二・二六事件 脱出

監督:小林恒夫

226事件にこんな裏話があったなんて知らなかった。クーデターが起こり首相官邸が占拠され首相が殺害されたと思いきや、偽者が殺害され本物の首相は女中部屋の押し入れに隠れる。その首相救出作戦を映画化。こんな面白ネタがあったとは。ちょっと「日本のいちばん長い日」を思い出した。さてどうやって救出したかなんだが、亡き首相の弔問という形をとって弔問客に紛れて急病人として脱出という奇策。いろいろ脚色されてはいると思うが、ナイスアイデアだと思った。この映画の成功の一番の要因はモノクロにしたこと。モノクロがいい具合に格調高さを与えた。高倉健三国連太郎など役者も揃っており、上出来の実録エンターテイメントになっている。ちょいおまけ。