茶飲友達

監督:外山文治

タイトルからほんわかした映画かと思ったら、高齢者のデリヘルの話でした。最初は主人公に共感できなかった。このクラブ自体はアリだとは思うのだが、なんつーか主人公の演技なのか立ち振る舞いなのかどこか見下した感じとこの運営がやや宗教じみてるのが嫌悪感があった。しかし皆どこか社会にこぼれ落ちた者ばかりで、そういう人達の受け皿になっている現実も見え、次第に考え方も変わり始めた。高齢化社会孤独死など複合的な問題にも目を向け、考えさせられる作りになっている。冴えないおばちゃんが段々熟女の魅力みたいなものを獲得していき、何となく人肌に触れるという行為は癒しにもなるのかなとも。岡本玲が渾身の演技。こんな実力があったとは。