獄に咲く花

監督:石原興

決して悪い出来ではない。ただ地味な題材と獄中の狭い世界観では、映画としての面白味にやや欠ける。主演二人に有名俳優を揃えなかったのも、より地味さが浮きだった(でも演技自体は良かった)。観終わって、はじめて主人公が吉田松陰と知る。だってずっと寅次郎って言ってたからさぁ。。。吉田松陰の事は詳しくないが、こんな妙な奴だったとはね。ただ意思の強さやちょっと変わった奴だったからこそ、幕末の時代に多くの人間の心を掴んだんだろうね。最初の変わり者から次第に周りから一目置かれ、荒んだ獄中に希望を与えたんだから。女囚の久との悲恋も切なかった。