とべない風船

監督:宮川博至

結構不思議な作品。大きなことは起きない。いや実際起きているけど、なんつーか映画としてはなぜかとても地味。どこに向っているのかもよく分からない。喪失とか再生とか作品のテーマは見えるんだけど、なんか軸になるエピソードがないのか、ふわふわしてる。しかしこの映画はどこか心地良かった。瀬戸内の風景がそう思わせるのか。三浦透子の存在もこの空気感に合っていた。東出昌大も一皮むけたのかな。「幸福の黄色いハンカチ」のオマージュのようなラストシーンであった。ちょいおまけ。