ラーゲリより愛を込めて

監督:瀬々敬久

どうも現実感がない。これは撮影の問題なのか、全体的な美術の問題なのか、いや単純に金の問題なのか。今の時代でこの手の戦争話はリアリティを出すのは難しいということなのか。役者の演技も悪くはないんだけど、どうもリアルではない。技術が発展し映像もクリアになったが、それが逆にリアルさを消してしまう気がした。外国映画ならそこまで気にならないが、日本映画だと日本人ゆえ気になる。でもそういった違和感も徐々に慣れ、それなりに物語に没頭はできた。内容は違うが、ちょっと「ビルマの竪琴」風なドラマで、まあ日本情緒的な話であった。ちょいおまけ。