ゆきゆきて、神軍

監督:原一男

なんかトンデモないもん観た気分。伝説通りかなり衝撃的内容だった。80年代かあ、まだこういう人間がいた時代。奥崎謙三なるアナーキストを追っていけば、面白いもん撮れると思ったら、トンデモないもん掘り起こしてしまった。太平洋戦争で何があったのか。リアル「戦火の勇気」って感じ。死者、生者に鞭をうつ。これは正しいのか。観ていて辛いものがあった。地獄のような体験をして、忘れたい記憶を呼び起こし、糾弾する。確かに真実も大切だが、さすがにやりすぎな気がした。80年代だからできた映像。人肉食なんてどこか都市伝説の部類だと思っていたら、本当にあったという衝撃。これ大丈夫なのか。そして最後はこの男の殺人未遂で逮捕服役というオチ。もう凄すぎて、頭の中の処理が追い付かない。戦争というものは、いろんなものを生み出してしまう。。。