真夜中の刑事/PYTHON357

監督:アラン・コルノー

中々面白い構成。主人公の刑事の恋人が殺されるんだけど、その恋人は上司の警察署長の愛人でもあり、殺したのは署長。しかし証拠が次々と主人公が犯人と示している。主人公は真犯人を探そうとするし、殺した署長は主人公に罪をなすりつけようとする。お互いに犯人が分かっていないので、この二人の刑事の探り合いが面白い。主人公は顔を変えようと顔に硫酸をかけるとか、そこまでやるか。イヴ・モンタンが渋い。殺人が起こるまでは結構退屈だし、終盤も雑になりやや失速するが、それでもフィルムノワールの傑作であった。