第3逃亡者

監督:アルフレッド・ヒッチコック

30年代という時代で、これだけのサスペンスを撮ったヒッチコックは流石というべきだろう。今観ても十分楽しめた。この手のサスペンスは主人公が真犯人か、それとも本当に別の犯人がいるのか、二通りある訳だが、やはりこの時代、まだ今時のヒネリはなかったようだ。証拠探しの旅は、愛の逃避行でもあった。黒人メイク、激しくまばたきする男など、ヒッチコックの計算されたサスペンスのテクニックを堪能できた。