空母いぶき

監督:若松節朗

かわぐちかいじ原作。映画としてはまあまあ。VFXや演出など、この手のハリウッド戦争映画と比べるとショボイ気もするが、そこそこ健闘。でも出来以上に考えさせるテーマはあった。こういう事態になった時の現場や政府のシミュレーションとして、議論する価値はある。小国が突然攻めてくるとかツッコミ所は多いが、そこはエンターテイメントとして置いておこう。ただ敵は殺しに来てるのに、日本ときたらそんな状態でも配慮する。戦争放棄は分かるが、なんだか平和ボケというか情けなさを感じた。100%向こうが悪いのに、五分五分で解決しようという配慮配慮配慮。そうしてこなかったのが、恨みを作り今の世界になったと主張。ごもっともだし立派だが、そのバカ真面目な中途半端なお人好しが後々痛い目に合うということも、将来の日本人たちのために理解してほしいものである。。。