いとはん物語

監督:伊藤大輔

いとはんとは関西地方でお嬢さんの意味。京マチ子がブスメイクで頑張る。ブスが振られるのはある種当たり前。しかしこれは映画である。主役のブスが男と結ばれてハッピーエンド、そうなると思ったら随分と残酷でびっくり。50年代、この時代映画に夢や娯楽を求めてきた観客は何を思ったことだろう。でもこういうひねくれた映画は個人的には好き。心が綺麗な京マチ子ならきっといい人は見つかるはず。鶴田浩二との富士山への旅行の妄想シーンがいい。