愛と宿命の泉 PART I /フロレット家のジャン

監督:クロード・ベリ

とても優れた人間ドラマであり、大河ドラマ。都会と田舎、村八分、閉鎖社会などどの国でもありふれた話ではあるが、美しい映像と農村の過酷な生活、大きな軸である水の存在などとても力強く見応えのある作品になっている。特にウサギの飼育が結構画に力を与えた。またセムシ役のジェラール・ドパルデューの名演これを忘れてはいけない。彼の怒り哀しみ絶望、彼の演技がこの物語を引っ張る力になっている。もうひとりの主役とも言うべき醜男ダニエル・オートゥイユもバカでのろまで卑しい部分もあるが、ややセムシに同情的な面もあり複雑なまぬけを見事に演じてる。そして物語は続く。。。