にっぽん実話時代

監督:福田純

にっぽん実話(スキャンダル)時代と読む。まさに隠れた佳作。60年代の雑誌メディアが垣間見られ、今の時代でも通じる問題がはらんでいる。低俗雑誌の人権無視っぷりやマスコミの下種っぷりもよく出ている。雑誌にレコードをはさむ商法とかも日本的発想は変わらない。屑っぷりを見せつつも、反骨精神なんかもあり、ジャーナリストとしての意地も見せる。キャストもいいし、群像劇としても面白い。そして60年代の風景がどこかしみじみとさせる。