監督:三隅研次

いやあ妙な映画だ。雷蔵が剣道部主将の学生なんだけど、異様なまでのストイックさ。それはそれでいいのだが、彼の取った行動がもう意味不明。どう解釈しようが自由だが、こんなの強さでもなんでもない。残された周りの人間は彼を理解できなかったことを悔やむが、こんなの誰も理解などできるわけない。原作が三島由紀夫ということで納得がいった。三島的な正義が漂う歪な映画だ。