ウルフ・オブ・ウォールストリート

監督:マーティン・スコセッシ

ウォール街版「カジノ」を期待したが、そこまではいかなかったかな。しかし3時間の長尺を退屈させずに破滅に突き進むスコセッシのその剛腕ぶりは久々に味わうことができ、非常に満足はできた。金、ドラッグ、女、30代で人生の一生を味わったような、このどうしようもないクズの生き様は、憧れはしないが、どこか人生を謳歌した羨ましさのようなものはあった。FBIとか盗聴とか非常に「カジノ」っぽい話だし、ジョー・ペシ的立ち位置のジョナ・ヒルなど、スコセッシの過去のギャング映画を思わせる部分は楽しい。ただ撮影監督がいつもと違ったためか、やや躍動感というかいつもの感じとちょっと違う印象を受けた。ディカプリオは熱演してるが、なんとなく無理してる感があるんだよな。。。