ル・アーヴルの靴みがき

監督:アキ・カウリスマキ

フランスが舞台だが、街並みがフランスっぽくなく、いつものフィンランド映画というかカウリスマキ映画のような寂れた雰囲気がいい。不法移民のアフリカ人少年と老人の交流を、いつもの独特の間で優しく描く。ラストのオチも、そうきたかと思わずほころんでしまった。それといつも思うが、カウリスマキ映画は役者の顔がいいんだよね。マルセルも奥さんも、その深刻そうな顔が人生を物語っているようだ。あの刑事もどっかで見た顔だと思ったら「キリマンジャロの雪」の人か。。。