裸の島

監督:新藤兼人

なんとなく観るのしんどいかなと思ったが、全然そんなこと無かった。孤島に住む一家4人の生活を、ただただ映し出す。台詞なしの、ある意味実験的な作品であるが、その試みは十分成功している。この余計なものを排除したシンプルさが、一層物語に集中をさせた。生きることとは、水を汲むことと言わんばかりの、ひたすら水を汲む作業は、観る側にもその過酷さは伝わった。