津軽じょんがら節

監督:斎藤耕一

津軽の荒立つ海。訳ありな二人の男女。土着的な雰囲気が漂う。嫌っていた土地に次第に愛着を持ち出す男が、最後に女に言われた台詞、”故郷が見つかって良かったね”がこの映画のテーマ。またこの土地で出会う盲目の中川三穂子が結構凄い演技を見せていた。どこかエロシティズムも感じさせ、その無垢さとのギャップも良かった。昔の田舎町独特の狭い人間関係が、どこか犬神家っぽく、おどおどしい空気が充満していた。