汚れた心

監督:ヴィセンテ・アモリン

へー実話なんだ。終戦後のブラジルが舞台の日系移民の話。戦争では敵を殺し、終戦後は日本人を殺す。なぜこんな愚かなことが起こってしまったのか。今の時代で歴史を振り返れば愚かの一言で終わりだが、当時の日本人には戦争で負けを認めることは、裏切りであり国賊である。そういう考えがまだあったということだ。外国人の監督だが、この極めて日本的なテーマをよく理解して、日本人としては胸の痛い話を正直に描き切った。あの少女の可愛さが救い。そして奥田瑛二の演技も良かった。