お日柄もよく ご愁傷様

監督:和泉聖治

なかなかよく出来た家族映画。昔ながらの日本の家族映画の伝統を受け継いでいるようだ。結婚式と葬式がいっしょに来てしまったことからの、てんやわんやの大騒動。しかしそれだけに終わらず、長女の出産やその婿の浮気、次女の恋愛、そしてリストラ等、トラブルが一気に続出。また死んだ父の秘密なんかもあり、いろいろあるんだけど、最後はやっぱり家族っていいよねと思わせる温かい作品。父の手紙もグッとくる。橋爪功吉行和子の夫婦が本当の夫婦のような、いい雰囲気を作り出していた。また最後のキスシーンには意表つかれた。ひとつの家族の形が失っても、また新たな生命が生まれ、ひとつの家族が誕生する。理想的な家族像がこの映画にある。