危険がいっぱい

監督:ルネ・クレマン

これ隠れた佳作ではないか。「太陽がいっぱい」のクレマンとアラン・ドロンコンビにジェーン・フォンダが共演。J・フォンダの流暢なフランス語にびっくり。序盤からテンション高いアクションで興味を引き、未亡人の屋敷に舞台を移してから、変な三角関係みたいな話にややダレるが、実はこの屋敷がギミックになっている。終盤は登場人物それぞれに思惑があり、探り合いのゲームの末に待つオチも見事に決まった。まさに掘り出し物。