マネーボール

監督:ベネット・ミラー

野球映画に哀愁を漂わせる作りがいい。理論や数字の羅列などにより、映画として難しい題材を上手く見せていて、選手間の移動はまさに株の売買のようである。GMなんて何やってる仕事かさっぱりだったが、何か監督より力があるんだね。しかしこの主人公の最大の功績は理論を持ち込んだことでなく、ピーターを引きぬいたことではないか。演じるジョナ・ヒルは次世代のデブ俳優として、今後大いに活躍しそうだ。