ジャック・メスリーヌ/パブリック・エネミーNo.1 Part.1

監督:ジャン=フランソワ・リシェ

フランス版「グッドフェローズ」と言いたいぐらいPart.1は面白い。テンポのいいスピーディな編集でエピソードを切り取り、大胆な省略など軽快なストーリー運びがいい。Part.1が素晴らしいのはギャング映画に徹しているからだ。女やムショ暮し、脱獄といろいろあるが、基本殺しの部分が「グッドフェローズ」のムードに近いものを感じたので、この映画大変気に入った。何をしでかすか分からない、あぶなさを醸しだすヴァンサン・カッセルだが貫録もつき、いい役者になってきた。貫録といえば、ボスのG・ドパルデュー(また肥った?)との共演も画が引き締まった。