11'09''01/セプテンバー11

9.11同時多発テロを題材に、世界各国を代表する監督たちの平和への祈りを込めたオムニバス。

【イラン編】
監督:サミラ・マフマルバフ
被害者たちに黙祷を捧げたもの。普通。

【フランス編】
監督:クロード・ルルーシュ
聾唖者を主人公とした沈黙の愛。沈黙の世界の中でWTCの崩壊が雄弁に語っている。なかなかいい。

【エジプト編】
監督:ユーセフ・シャヒーン
幽霊話。普通。

ボスニア・ヘルツェゴビナ編】
監督:ダニス・タノヴィッチ
一番印象に残っていない。。。

ブルキナファソ編】
監督:イドリッサ・ウエドラオゴ
各国まじめな作品の中、一番ユーモアがあった。テロ後、自分たちの村にビンラディンを発見した少年たちがビンラディンを捕まえようとするが。。。個人的に一番良かった。

【イギリス編】
監督:ケン・ローチ
1973年チリで起きたもうひとつの9.11の話。ケン・ローチなので期待したが普通。

【メキシコ編】
監督:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
9.11の映像と音声を中心としたもの。普通。

イスラエル編】
監督:アモス・ギタイ
全編長回し。普通。

【インド編】
監督:ミーラー・ナーイル
無実の罪で9.11テロ犯と間違われたインド系青年の実話。誠実に育ててきた代償が、テロ犯に間違われ、ボランティア活動によって命を落とす結果になるなんてという母親の言葉が切ない。

アメリカ編】
監督:ショーン・ペン
ショーン・ペンが一体どういう映画を撮るのか気になったが、メルヘンチックな作品だったのが意外。崩れていくWTCを影で表現、この辺は上手い。

【日本編】
監督:今村昌平
各国の監督が映像だったり、言葉だったり何かしら9.11と絡めているのに対し、今村昌平はそんなことお構いなしの独自路線。第2次大戦から帰ってきた兵士が、へび男になっていたというこの話は、一体9.11とどんな関係があるのかと思ったら、ラストの一言でひっくり返った。一瞬もう中学生のネタかと思ったよ。