ゼロ・ダーク・サーティ

監督:キャスリン・ビグロー

キャスリン・ビグローは相変わらず硬派で骨太な映画を撮り続ける。でも正直「ハートロッカー」と大して変わらない。いや面白いんだけどね。ビンラディン追跡と殺害、といってもたかだか2年前の話をもう映画化。拷問やら爆破テロやらで時間をつぶしたが、やはり見せ場はラストのビンラディン邸の襲撃。この臨場感、迫力は結果は分かっていても興奮した。だがしかし他国の領土に乗り込んで、居るか居ないかも分からない男をほとんど勢いだけで突っ走ったアメリカの傲慢さはいかがなものか。ビンラディンが居たから結果オーライだが、住人をあれだけ殺して居なかったら大問題だと思うんだが。まあこれはアメリカ映画だし、アメリカ正義なんで気にもしないだろうが、中東の人間はこの映画をどう観るんだろうか。。。