街の灯

監督:チャールズ・チャップリン

子供の頃観た気はするが、改めて再見してみた。文句なしの名作といえる。有名すぎるシーンの数々。笑いや恋だけでなく、不況時代の苦しみやペーソスを滲ませることによって、ただのコメディとは違う深い味わいが出ている。浮浪者と盲目娘という設定もいい。またボクシングシーンは計算された笑いとパントマイムの技でチャップリンの真骨頂といえる場面で、この映画のハイライト。ラストの再会シーンも素晴らしいが、あえて自分だと名乗らないほうがもっと良かったかも。あくまでも今風な意見だけどね。