チャップリンの殺人狂時代

監督:チャールズ・チャップリン

監督チャップリン、原案オーソン・ウェルズという何とも異色で物凄いコラボ。フランスでの紳士的な殺人鬼を、ブラックにシニカルに描く。どうしてもサイレント時代のイメージがあるから、白くちょび髭のないチャップリンには多少違和感があるのだが、コメディセンスは健在。前半はイマイチだが、後半、マーシャ・レイと絡み出すと面白くなる。ボートや結婚式のシーンは全盛期ほどの破壊力はないが、楽しめた。M・レイの笑い声も恐い。。。ただ単純なブラックコメディで良かったのに、終盤、政治的な匂いを感じさせるのが正直余計だ。