オール・ザ・キングスメン

監督:スティーヴン・ザイリアン

リメイク版の方。オリジナルは見たことないが、結構な力作で、いい評判を聞かなかったが悪くない。理想に燃える田舎男が知事になるが、いつしか自分自身も悪の道へと落ちていくショーン・ペンと彼の側近として、やりたくない仕事もやらされ苦悩するジュード・ロウとの関係が物語の骨組となっており、次第に歯車が狂いだし、破滅へと向かう話の展開が面白い。ペンは熱演しているが多少やりすぎだし、ジュード・ロウもいろいろなことが自分に降りかかっているわりには、なんかあっけらかんとしているし、2人とも最高の芝居ではないが、この物語は多くの人間たちが複雑に絡み合った悲劇として、なかなか見応えがあった。