敬愛なるベートーヴェン

監督:アニエスカ・ホランド

ベートーヴェンよりもむしろ写譜師としてベートーヴェンを支えたアンナ・ホルツの物語と言っていいだろう。気難しいベートーヴェンに振り回されるアンナ、2人の師弟愛のような心のぶつかり合いが映画のメインとなっていて、伝記映画としてはまあ普通の出来ではあるが、映画の核である“第九”の演奏シーンが圧倒的でこれにはやられました。アメリカ人がベートーヴェンを演じるのはどうかと思ったが、そこはエド・ハリス、余裕で熱演といったところか。