ボルベール <帰郷>

監督:ペドロ・アルモドバル

ペネロペ・クルスがハリウッド映画での役とは全然違うスペインの肝っ玉母さんをなかなか豪快に演じていて、いつもと違った魅力を引き出しているのは、さすがアルモドバルといったところだ。スペインらしく着ている服や映像が色彩豊かで、女性たちが強く生きている姿は、いかにもアルモドバルといった女性讃歌映画だ。意外とストーリーがちゃんとしていたのは、アルモドバルも成熟したということなのかなあ。いつもはあまりストーリーを重視していないようなので。