崖の上のポニョ

監督:宮崎駿

ハウル」の出来が酷かったので、宮崎駿ももうダメかなと思ったが、イヤイヤどうしてイマジネーションはまだまだ衰えていない。海、魚を使ったダイナミックな表現方法は他の追随を許さないと言ってもいいぐらいで、何よりその見せ方が上手い。地味な内容だがやり方次第でこんなにも想像力豊かな世界が作られるといったまさに宮崎駿の凄さを改めて思い知った。ただ「千と千尋」や「ハウル」同様、物語の終わらせ方がしっくりとこないのは相変わらず。3作品とも同じような終わらせ方で、いい加減ラストはもう少し練る必要があるのではないか。海の上を走るポニョが妙に可笑しかった。