2016-02-01から1ヶ月間の記事一覧

薄氷の殺人

監督:ディアオ・イーナンどこか中国映画っぽくない。謎めいた女とそれに次第に引き付けられる元刑事というノワールっぽい切り口はよくあるものだが、中国だとどこか新鮮なものに感じられ、随所にこの監督のセンスを感じる。スケートのシーンとかいい。大量…

ソロモンの偽証 前篇・事件

監督:成島出学校という閉鎖社会と子供たちの危うさ。そこに親、先生、警察、マスコミなど大人たちの保身や理屈が絡まり、それがどんどん負の連鎖のように事件が事件を引き起こす。得体の知れないドロドロとした悪意は薄気味悪い。まあここまでは結構面白か…

約束 名張毒ぶどう酒事件 死刑囚の生涯

監督:齊藤潤一正直この映画を観て、個人的には冤罪と断言できるだけのものはなかった。やはり記者会見まで開いて最初に自白を認めたのが検察同様気になった。もちろん日本の裁判の問題点があるのも分かるけど。ただこの映画が冤罪ありきな作りなので、再審…

私の、息子

監督:カリン・ペーター・ネッツァールーマニア映画。一体どうなってんだこの家族は。親も親なら子も子である。人を殺しておいて、被害者や被害者家族のことはなにも考えてない。自分のことだけ。異常なぐらい息子に干渉し、息子も自分で起こした事件なのに…

桜、ふたたびの加奈子

監督:栗村実ちょっと広末が恐い。まあ子供を失った母親だから多少理解はできるとはいえ。生まれ変わりとか、オカルトな方向性がどこか作品をちぐはぐにしてる気がする。なるほど広末が生きてたのはそういうことか。そうそう音楽は佐村河内守。ほんとに彼が…

さらば あぶない刑事

監督:村川透あぶデカの大ファンとしては新作をやってくれただけでうれしい。でもほんとに最後。やっぱ淋しいよなあ。まあ内容は普通だったけど、有終の美を飾れたのではないか。懐かしい顔も見れたしね。パパさん生きてたか。薫はなんで警察なのにあんな衣…

オデッセイ

監督:リドリー・スコット「キャスト・アウェイ」や「ゼロ・グラビティ」の火星版サバイバル映画。よく出来てはいるのだが、なんというかイマイチわくわくしなかった。それはやはり余りにリアリティがないのが原因だと思う。前記二作はまだありえるかなと思…

3000キロの罠

監督:福田純悪くない。ロードムービーのようなサスペンスのような変な味はあった。関わる女性は次々と死んでいき、それなりに謎に包まれた旅ではあった。終盤のオチが弱いのが残念。それと最後に出てくる三国連太郎が謎すぎる。田宮二郎と美女と名車、日本…

ウォーリアー

監督:ギャヴィン・オコナー格闘シーンも迫力あってまあ良かったけど、人間ドラマに渋みがあって、むしろ前半の方が好き。二人の兄弟を交互に見せ、最後の戦いに向けじりじりと盛り上げる。やや作りすぎた漫画的な話ではあるが、格闘技の迫力でねじ伏せたか…

フォックスキャッチャー

監督:ベネット・ミラースティーヴ・カレルもチャニング・テイタムもどこか劣等感のようなものを抱え、最終的にはカレルがそれに飲み込まれてしまった。テイタムやマーク・ラファロのレスラー演技もきちっとしてたし、カレルがどこか得体の知れない金持ちを…

風に立つライオン

監督:三池崇史悪くはない。まあ立派な日本人がいたことも分かった。でもあまり感動しなかった。主人公がさほど共感するキャラになっていない。震災絡めたりフィクション部分がやや蛇足な気がした。さだまさしの歌は良かったけど。。。

コードギアス 亡国のアキト/第3章 輝くもの天より堕つ/第4章 憎しみの記憶から

監督:赤根和樹1、2章はまあ楽しめたのだが、3、4章はつまらなくはないのだが、なんというか特に驚くこともなく正直やや物足りない出来。無駄に引き延ばしてる感じで、進んでいるようで実は余り進んでない印象。キャラクターに愛着のあるのもいないし、…

桃太郎侍

監督:三隅研次三隅研次なので期待したのだが、うーん。なんかどっかで観たことあるような設定。双子なので一人二役なのだが、その身代わりとかなりすましによる騙しの痛快さを見たかったのだが、大した騙しもなく、設定の面白さをイマイチ活かせてなかった。

金田一少年の事件簿

監督:西尾大介TVアニメの劇場版。いわゆる嵐の山荘系。うん悪くない。意外といっちゃなんだが、結構ちゃんとしてた。オチもまあまあだし、二段構えの真相とか割と凝っている。真犯人には同情するぐらい、犯人の怒りも十分伝わった。

御身

監督:島耕二いやあとても良かった。愛人契約が本当の愛に変わるまで。たとえ本当の愛だとしても宇津井健のやり方は、生真面目な純情娘には効果があったようだ。要は押すのでなく、放置プレイということだ。叶順子は綺麗だったし、宇津井健はダンディな大人…

ドラゴンボールZ 復活の「F」

監督:山室直儀TVの「ドラゴンボールスーパー」を観てなければ、もう少し楽しめたのだろうが、内容がほぼいっしょのため驚きはなかった。フリーザの存在感が思った以上になく、すっかりキャラとして終わってしまっている。悟空たちが強くなりすぎてしまい…

おさな妻

監督:臼坂礼次郎大した映画じゃない気もするが、それでもどこか微笑ましい魅力はある。当時、高橋惠子が15歳というのに驚く。とても見えないよ。十分女であった。そして新克利の誠実な演技もとても良かった。1970年という時代なのに、随分と理解ある…

クリーンスキン 許されざる敵

監督:ハディ・ハジェイグそこそこ骨太な対テロ映画。単純にテロリスト悪でなく、テロリスト側の立場も平等に描いている。それゆえにやや散漫になってしまった部分は否めないが、監督自身は悪いテロリストをやっつけるヒーロー映画など作る気はなく、問題提…

デッドサイレンス

監督:ダニエル・ペトリ・Jrジェフリー・ディーヴァー原作。昔観たような観てないような。。。まあ軽量級サスペンスとしては悪くない。随分とあっさり終わったなあと思ったら、最後はどんでん返しがあり、終盤は結構盛り上がった。まあディーヴァーなので…

スクープ・悪意の不在

監督:シドニー・ポラックなんかすっきりしない。事件の背景も報道の仕方もその関係者たちの行動も。なぜポール・ニューマンが狙われたのか。報道や警察も余りに適当すぎて不自然すぎる。どうも説得力がなく、あまり内容が入ってこない。ニューマンの逆襲も…

ライフ・アフター・ベス

監督:ジェフ・ベイナうーん平凡。甦った彼女はいいんだけど、そこからいまひとつ面白い話が展開していかない。周囲があたふたするだけで、コメディとしても大して笑えないし。。。アナ・ケンドリックが出てきたのはうれしい誤算。

それから

監督:森田芳光夏目漱石原作。非常に文学的。明治後期の日本人の奥ゆかしさのようなものは感じることができる。ただなんというか大きな展開があるわけではないので、ややじれったいのも確か。この静かな雰囲気を楽しめるかどうかで評価が分かれそう。松田優…

悪魔の囁き

監督:内川清一郎とても妙なサスペンス。無線を使って死を囁くという犯人の造形がそもそも胡散臭い。いろいろとツッコミ所が多く、キャラクターの行動が不可解だし、とにかく変。犯人はまあすぐに察しはつくし、終盤車の中でばれないように犯人になるとか笑…

マダム・マロリーと魔法のスパイス

監督:ラッセ・ハルストレム監督はハルストレムだったのか。なーんかつまんねえ話だなあ。ハルストレム好きだけど、最近のハルストレム(つーか最近でもないけど)は、どうも平凡なものばかりのような気がする。ヘレン・ミレンも定番の頑固おばさんばかりで…

リトル・フォレスト

監督:森淳一「夏・秋」「冬・春」の2本。1季節約1時間なので合計約4時間の作品。スローライフ映画かと思ったら、料理映画であった。ただ食べるだけなのに、なんでだろう全然退屈しなかった。東北の移りゆく四季の美しさ。そして野菜を育て、周りで食材…